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東京アートクロス
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    東京・四番町を拠点に現代アートの新しいサービスをスタート。国内外のアートニュースや作品を紹介しています。
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村上プリントをめぐり、ヴィトン訴えられる

Lawsuit over Murakami-Louis Vuitton prints
ロサンゼルスのアートコレクターが、ルイ・ヴィトンを訴えた、というニュース。

問題になっているのはロサンゼルス現代美術館(LAMoCA)で2007年10月から翌年2月まで開催された「(c)MURAKAMI」展で、館内に特別設置されたヴィトンショップ。
この特設ショップで村上隆のエディション作品を購入したコレクターが、不法な販売だ、と訴えを起こした。

カリフォルニア州法ではエディション作品販売にはホンモノだと示す証明書が必須だが、作品500点が証明書なしで販売されていたようだ。
この証明書がないと「プリント」ではなく「マルチプル」に分類されてしまう。
このままでは、セカンダリーマーケットでの流通価値が思いっきり低くなるのです。

ちなみに被告側に村上、LAMoCAの名前はなく、あくまでヴィトンに対し訴えを起こしている。
訴えた原告はどんな人かというと、レストランに一流バターを納入する会社のオーナー。(日本でなら時の人、か?)
彼は6千ドルの版画を2枚購入したが、ついてくるはずの証明書がいつまでたっても到着しなかった。おそらくホンモノだとは思うけれど、作家にナンバリングしておいてもらいたい。店側は、正しく販売しなかったことを賠償するべきだと主張中。
カリフォルニア州法は本件に対して、きびしい「3倍賠償(※)」を請求。
※アメリカでは故意の侵害と判断された場合、最高で3倍までの賠償額を請求できる。

この展覧会は7月13日まではブルックリンのニュー・ミュージアムで開催中。
ニューヨーク州法では、証明書は必須なんでしょうか…?

参考記事はこちら:Los Angeles Times

オラファー・エリアソンの滝、開幕

Waterfalls’ Display Opens on Harbor
今月の初めに、オラファー・エリアソンがニューヨークで滝のインスタレーションを作る、というニュースをお届けしました。

昨日6月26日、その「ニューヨークの滝」が無事に開始となりましたので、
またYou Tubeで。最後の画面で作家も出てきます。


ブルックリンブリッジをはじめ4つの箇所に滝を作り、10月13日までの約5ヶ月間にわたり朝の7時から夜10時まで水が流れるというもの。
4つの滝をめぐるツアーをはじめ、カラオケ・クルーズや絶叫マシーンツアーもあり、さながら遊園地のよう。

実行にあたっては莫大な費用はもちろんのこと、30個もの政府関連の許可取得とか、1分あたり35,000ガロン、1時間あたり210万ガロンの水を流すとか、行政、エコ、税金、いろんな市民団体から突っ込みどころ満載な感じだが、肝心の市民の声はというと…

アート作品としてすばらしい、面白いという一方で「もっと水を流さないと、ちっとも滝に見えない」とか、「これだけ作るお金があるなら、橋の修繕に回せ」といった厳しいご意見も…。


参考記事はこちら:New York Times

2008年のテート・タービンホール制作者、発表

Dominique Gonzalez-Foerster Chosen for Tate Modern's Turbine Hall

ロンドンの現代美術館、テート・モダンのエントランスで毎年行われる
インスタレーション「ユニリーバ・シリーズ」。

高さ35mの吹き抜け、3400平方メートルの巨大なホールはイギリス最大の展示場所といわれるだけあって、世界中が大注目。
公募やアイディアコンペの形を取らず、テートのキュレーターがアーティストをひとりチョイス、おまかせで制作してもらう“完全指名制”。
テート・モダンの開館と同年、2000年のルイーズ・ブルジョワでの開始以来、オラファー・エリアソンやレイチェル・ホワイトリードら著名なアーティストが連なっています。
昨日、2008年の制作担当者が発表されました。

指名されたのは、フランス人のドミニク・ゴンザレス=フォルステル。
P.S.1 MoMAでの個展や第7回イスタンブール・ビエンナーレや2002年にマルセル・デュシャン賞(※)を受賞した、映像作家です。
これまで、巨大すべり台や太陽を吊ったり、14万個の白い箱を積み上げたり、床を真っ二つに割ったり、と、まさにサイトスペシフィックというか、そこまでやる!感が続いているタービンホール。彼女はどう取り組むのか、今から楽しみなところ。

ちなみにスポンサーのユニリーバ社は新たに210万ポンドの追加融資を決定、2012年まで継続する予定だとか。

とりあえずこの間終わってしまった2007年のドリス・サルセドの作品をYou Tubeでどうぞ。


※優れた若手アーティストに授与され、パリのポンピドーセンターで展示する機会を与えられる賞

参考記事はこちら:ARTINFO

空飛ぶバナナ

Floating banana's appeal for funding slips

ヘリウムのつまった巨大なバナナを気象衛星のように空に浮かべる、その名も「Geostationary Banana Over Texas(テキサスの空に浮かぶ静止バナナ)」というプロジェクトがカナダで進行中。

このバナナを設計したのはシーザー・サエズさんというカナダ人の彫刻家。
サッカー場3つ分程の大きさのバナナは、なんと全長300メートル。
昨年の1月に思いついたアイディアだそうで、ぷっくりしたバナナのボディに政治のメッセージや広告などを記載。
1ヶ月ほど地上30〜50kmの空に浮かべ、昼夜問わず鑑賞できるパブリックアートとなる計画。
詳しくはこちら


すでにリサーチやテストを終え、後は作るだけ…なのですが直面しているのが
財政難

実は、まだ基金集めの最中。150万ドル集まったら実現するところを、
現在のところ1%しか集まっていないようで、このままではお蔵入り。
バナナチームは「15万人が一人10ドルずつ寄付してくれたら実現します。15万人なんて、小さな都市の人口なみ、実現するかは人々の参加にかかっています」と懇願しているようで…。

ウェブサイトには申し込み要綱も載っていて、「テキサスの空に浮かんだバナナを見たければ、キャンペーンに参加してください、実現するかはあなた次第。」というニュアンスのメッセージでバナナラバーを募集中。

デル○ンテ社あたり、企業協賛しないのだろうか…。
空に浮かんだバナナは見たいんですが、ねぇ。

参考記事はこちら:The Globe and Mail


「第四の台座」勝者は二人

Next Two Projects Chosen for London's Fourth Plinth

ロンドンの観光名所、トラファルガー広場にある台座をめぐる、パブリックアート・コンペ
「4th Plinth(第四の台座)」。
19世紀以降、なぜか空席のままだった台座を「スペースがもったいないから現代アートでも飾ろう!」と1999年から始まったプロジェクトである。
現在はトーマス・シュッテの作品が鎮座しているが、このたび、次回の作品制作者が決定した。
イギリスパブリックアートの申し子(といってもいいはず)、アントニー・ゴームリーと、森美術館2006年「アフリカ・リミックス」展が記憶に新しいインカ・ショーニバレ。
他の候補にターナー賞のマーク・ウォリンジャーやYBAのマドンナ(?)トレイシー・エミンら、有名どころのひしめく中、見事な勝ち抜き。

ゴームリーの案は鑑賞者が一人一時間台座に立つ、という作品。
ちらっと見るには こちら
落下防止のため、ハンモック然とした網をめぐらしている。
100日24時間ぶっ通しで行うので、2,400人が参加できる計算だ。
制作費がかかっていなさそうなところがいいけれど、一時間立ちっぱなしって…。
万が一の事態に備えたセキュリティや救護班の準備の方が、お金かかりそう。
ゴームリーは、台座に立つ鑑賞者をクレーンで吊ったらどうか、と言ってるようですが…。

一方、ショーニバレの案はビンに入ったネルソン提督の船。
ちらっと見るには こちら
船の帆はお約束のアフリカの布地。この方ロンドン生まれのナイジェリア人で、常にアフリカの布を使って制作することで知られています。
ゴームリーと比べると、トラファルガー広場がらみで、スタンダードなアート作品な感じがしますが、いかんせん、ちょっとでかすぎるような…。
しかしショーニバレは2004年のターナー賞を逃しているので、今回の受賞を聞いてなんとなくうれしい。

2009年の夏までは現在の作品が鎮座しているので、そのあと、ゴームリー→ショーニバレの順で展示される予定だそうです。
とりあえず、トーマス・シュッテの作品「Model for a Hotel」をYou Tubeからご紹介。




参考記事はこちら:ARTINFO